ニョロ
ルンパ
キング…
ラー
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王の座はこうして変わられることとなった
なぜ蟹か
水タイプにチョッキ持たせたらD上がってニンフィアに強くてドランに強くてランドに強くてガルドや雨晴れに強い最強のポケモンを生み出すことが出来るのではないか?
↓
ニンフィアの攻撃を耐えられても打点がないと意味がないから物理水タイプにチョッキを持たせたいなあ
↓
いやそもそもニンフィアが攻撃する前に倒せるなら特殊防御を上げる必要はないのでは?
↓
ニンフィアより速くて水タイプの強力な一撃をお見舞い出来るポケモン、キングラー!(ワイガもある!)
過酷な現実
こういうわけでキングラーを選んだのですが、おそらくこうした経緯でキングラーを採用するトレーナーは一定数いると思われます。
このように「キングラー トリプル」で検索するとキングラーを考察したブログが沢山・・・
・・・・・・。
き、気を取り直して元の検索キーワードの部分をクリック
とにかくキングラーの考察をしているブログは多くある(気がしていた)ので、それだけキングラーの威嚇無効水物理という性能は魅力的なのだ、ということがわかっていただけると思う(無理カナ…)
キングラーを知ろうのコーナー
キングラー
種族値 55-130-115-50-50-75
特性 かいりきバサミ
クラブハンマー
水物理・威力100・命中90・急所に当たりやすい
中速低耐久、威嚇無効の微高火力物理アタッカーですね。
これ以外キングラーについて知る必要はありません。
~キングラーを知ろうのコーナー終わり~
キングラーを使ってみよう
このキングラー、火力が中途半端なことになっているのとワイドガードを使えることから珠や襷を持たせたくなる人が多いと思います。
実際自分もその形で運用してみたのですが、
AS珠→動く前に死ぬ
AS襷→メガガルの捨て身で確定1発だったので意味がなかった。ワハハ
と全く強みを生かすことが出来ませんでした。
じゃあ耐久振れば?となるのですが、最低限相手の準速ガルドニンフは抜いておきたいし火力はかつかつだから落とせないし、そもそもH252振りをしてようやくガル捨て身を確定で耐えるようになる=中途半端に耐久に振っても無意味という種族値の低さに悩まされるだけとなります。
耐久調整が許されるのは高種族値のみか…。
つまり、キングラーを活躍させるには素早さを上げて火力も上げて相手が行動する前に倒す「攻撃は最大の防御」戦法を取るしかないことがわかります。
低耐久ポケが生き残るには相手を行動させないようにするのが一番ってメガジュカインさんも言っていた。
素早さを上げつつ火力も上げる、両方しなくちゃいけないのがキングラーの辛いところだ、というわけで
とスカーフの力を借りることにしました。
雨スカーフキングラーと遊ぼう
特性・・・かいりきバサミ
努力値・・・A252S252
技・・・クラブハンマー/叩き落す/岩雪崩/馬鹿力?
意地っ張りAS@スカーフ、素早さ実数値・・・190
S120族(メガマンダ)+1で霊獣トルネと同値で、ゲッコウガ-1の素早さとなります。
つまりメガガルーラよりも、ボルトロスよりもテラキオンよりも速い素早さを手に入れることが出来ます。
まあ十分十分。
で、肝心の火力
雨クラブハンマー
H181メガガルーラ 割合: 78.4%~92.8%
お、落ちない・・・
馬鹿力なら…
H181メガガルーラ 割合: 83.9%~99.4%
落ちない!!!
・・・・・・。
手助け込みで落とせる火力を持っているということがわかりますね!!!
問題のVSニンフ
雨クラブハンマー
H252ニンフィア 割合: 98.5%~116.3%
素早さに振っていないニンフィアだとこれより硬いことは多々あると考えるとなんともいえない数値。
まあでも大体落とせるでしょう。うん。
ちなみに雪崩はH252リザYを中乱数程度。ランドの雪崩耐えしてたら落とせないけどまあ手助け込みなら落とせますね。
これらのことから、キングラーを使う時には「攻撃は当たる」「中乱数は落とせる」「クラブハンマーは急所に当たる」という前向きな心を持つか、あるいは手助けを重ねるべきである、という結論が出ました。
僕は手助けを重ねる方向で行くことにします。
構築の流れ
水物理は強いはず!キングラーを入れよう!
↓
雨と手助けがいるわ…ニョロトノを入れよう。噴火杯なら相手のドラン対策にもなるし。
↓
高速猫騙しで蟹のサポートが出来て、相手の水にも強いルンパッパを入れよう
↓
この時点でニョロルンパ+キングラーの形に。ここからいわゆる雨クチ(ニョロルンパグドラクチートゴチルクレッフィ)の形に近づけることに。
↓
とりあえずクチート。威嚇枠でありアタッカーであり鋼枠。こいつぐらいしか水3匹で偏った耐性を埋められない。
↓
この時点でありえないレベルでモロバレルが重いことに気付く。しかもここにさらにトリル要員を入れなくてはならない。やばい。
↓
そこでトリルをしてもされても上を取れてバレルに強襲が出来る他、手助けと重ねることですごいことになりそうな鉢巻アローを採用することに。
↓
最後にトリル要員として、そして火力のあるエスパーとしてサーナイトを採用。タイプが2つあるのでムンフォの火力にも期待していきたいところ。
↓
無事完成
なんだろう…このキングラーの居心地の悪そうな感じ…
個別解説
キングラー
キングラー | 特性 | かいりきバサミ | |
性格 | 意地っ張り | 持ち物 | 拘りスカーフ |
レベル | 50 | クラブハンマー | 叩き落とす |
性別 | ♂ | 馬鹿力 | 岩雪崩 |
努力値 H4A252S252
実数値 131-200-135-53-70-127
というわけで今回の軸であるポケモン。
スカーフで対面性能を上げたことで動ける場面が増えた。終盤まで残しておいて最後に蟹で全抜きする、なんてこともあった(いやほんとに)
素早さと火力についてはまあ上記のとおりなのだが、こいつの耐久の低さは最近使ってきた低耐久ポケモン(ゾロアーク・メガジュカイン)などと比べても群を抜いていた。
早い話が「C無振りクレセリアのサイコキネシスで確定2発」である。
だめだ…強さについて書きたいのになんかキングラーの弱さばかり書いてる気がするぞ…。ハンマーも要所要所で外すしな…。
真面目な話、キングラーはワイガのイメージが強いこともあってスカーフを警戒されなかったので初手捨て身安定ですをしてきたガルーラを上からワンパン、なんてことがよく起きた。一応奇襲的な要素を加味することで実用性はなかなかだったことは記述しておきたい。
特にボルトやテラキオンなどの中~低耐久ポケモンはさすがに雨ハンマーで一撃だったし、ランドロスも噴火ドラン対策にチョッキが多かった関係で威嚇無効ハンマーで一撃ボカンだったりして、なんだかんだ強力どころへの対策としてかなり強かったんじゃないかなと思った。
・・・まあ隣にいるルンパで大体同じこと出来るんだけどさ
ニョロトノ
ニョロトノ | 特性 | あめふらし | |
性格 | 穏やか | 持ち物 | オボンの実 |
レベル | 50 | 熱湯 | 滅びの歌 |
性別 | ♀ | 手助け | 守る |
実数値 191-79-118-110-149-90
雨なので。
とにかく手助けが強くて強くて驚愕の連続だった。どの試合でも3回は手助けを打っている気がする。
手助けの主な使用用途は「キングラーの火力補佐」「鉢巻ブレバを手助けでドン」「手助けサイコショックでバレルをポン」。
全体技の乏しい構築で果たして手助けはどうなのかなと思っていたが、認識を改める必要がありそう。手助け単体技の火力すごい。
ルンパッパ
ルンパッパ | 特性 | すいすい | |
性格 | 控えめ | 持ち物 | 命の珠 |
レベル | 50 | ハイドロポンプ | ギガドレイン |
性別 | ♂ | 雨乞い | 猫騙し |
CSチックな感じ
熱湯よりもドロポンの方が威力が高いのでドロポンを採用。クラブハンマーとじゃれつくがメインウエポンな構築で今更命中率を気にしても仕方ない。
クチート
メガ | クチート | 特性 | 威嚇力持ち |
性格 | 勇敢 | 持ち物 | ナイト |
レベル | 50 | じゃれつく | 不意打ち |
性別 | ♀ | 岩雪崩 | 守る |
努力値HA
まあ普通に雨のクチート。ただあまりトリル展開はしなかったのでどちらかというと相手のトリル下ニンフ対策としての仕事が多い。じゃあなんでアイヘがないんだ
ファイアロー
ファイアロー | 特性 | 疾風の翼 | |
性格 | 意地っ張り | 持ち物 | 拘り鉢巻 |
レベル | 50 | ブレイブバード | フレアドライブ |
性別 | ♀ | とんぼがえり | ギガインパクト |
鉢巻ブレバをしたかったので採用した。
ギガインパクトはロトムに一回撃った。
サーナイト
サーナイト | 特性 | トレース | |
性格 | 控えめ | 持ち物 | 防塵ゴーグル |
レベル | 50 | サイコショック | ムーンフォース |
性別 | ♂ | 守る | トリックルーム |
努力値 HC
今回の構築のMVP。もうとにかく縦横無尽の活躍。キングラーなんかの20倍は活躍したしキングラーの活躍はサーナイトの活躍のおかげでもあるので実質30倍ぐらいは活躍していた。
何がそんなに強かったのかという話。それはもうとにかく火力の高さの一言に尽きる。
通常の雨クチはゴチルゼルが入っている枠なのだがサーナイトを採用したことによって相手のバレルへの打点の強化、だけでなくバンギマンダというゴチルでは手の出ない相手をも一撃のもとに葬り去ってくれた。ムンフォ最高。
高火力が欲しかった、という意味で手助けニョロトノと同時に採用したのもかみ合っていて良かったのかもしれない。手助けサイコショックでバレルが結構な確率で落ちる(確定じゃない悲しさよ
まあ特化バレル相手だと37.5%でしか落ちないらしいので運も良かったと思う。一応落ちなかったりトリルされた時のために防塵ゴーグルを装備。
メガじゃないサーナイトはあまり見かけないがこうした構築にぽんと入れても強いということが分かったのは収穫だった(恒例の今回の収穫タイム)
選出
基本はこの形。猫だましをしても良いし手助けをどちらかにして相手を粉砕しても良い。
相手にバレルがいる場合はとりあえずこの選出。バレルを倒さない限りキングラーは戦えないので手助けショックでもなんでもしてとにかくバレルを処理しておきたい。
トリル展開をしたいときもこの選出でいこう。
戦績
レートでは8勝2敗ぐらい。本当はもっと構築を回したかったのだけど風邪でダウンして気付いたらシーズン12が終了していたのでどうしようもなかった。
そして11/22に開かれたトリプルオフである第三回噴火杯にこの構築で参戦。
実際キングラーがどれだけ戦えたのかは次の記事で。
雑感
キングラー軸雨クチにしたかったのだがどう考えても軸ではないのでタイトルをキングラー添えにした。
メガジュカイン、ゾロアークときてキングラーというなんだか低耐久で役割の持てないポケモンばかり使ってきたがなんとなくトリプルにおけるこうしたポケモンたちの使い方の正解が見えてきた気がする。
相手を行動させなければいい、を頭の片隅に置いて構築を練っていきたいですね。
~オフレポに続く~