ポワルン
の
反省会です
パーティ
一体何が悪かったのかみんなも考えてみよう!
個別解説・理想編
ポワルン
ポワルン | 特性 | てんきや | |
性格 | 控えめ | 持ち物 | 拘り眼鏡 |
レベル | 50 | ウェザーボール | 雷 |
性別 | ♂ | 暴風 | ねごと |
実数値 173-74-90-134-90-95
努力値 H220C252S36
調整 耐久:メガネハイボを晴れ時2耐え=雨時確定耐え
速さ:追い風時メガマンダ抜き(無意味さ)
火力:弱点を突くと倒せるぐらい
今回の構築の主役。GTSで探したら神秘の雫持ちが大量にいて、お天気研究所から横流しされてきた匂いを感じた。
特筆すべきはやはり「てんきや」。この特性は雨・晴れ・霰時にそれぞれ炎・水・氷タイプにタイプが変わるという特性だ。
この特性によってポワルンというポケモンはトリプルバトルにおいて非常に稀有で優秀なポケモンに化けることが出来る。
そう、ポワルンというポケモン、実は「ニンフィアのハイボを半減におさえつつドランランドから弱点を突かれることなく一撃で倒すことが出来る」ポケモンなのだ。
トリプルバトルではニンフィアのハイパーボイスが非常に強力な技なのだが、それを半減することの出来るポケモンはみなランドロスに弱点を突かれてしまう。
フェアリー+地面という攻撃の相性の良さゆえだ。
しかしポワルンは炎タイプの状況でハイボを半減しつつ、雨に切り替えることでランドの弱点を突くことの出来る水タイプになることが出来る。
逆に言えばランドやドランに強い水タイプでありながら天候を切り替えることでニンフィアのハイパーボイスを半減で抑えることが出来るポケモンなのだ。
さらに今のトリプルバトルは雨パーティが多く存在しているのだが、雨状態で相手の水技を半減に抑えつつ雷や暴風でトノルンパの弱点を突いたり、晴れ状態にしてクチートを処理することが出来るなど、雨をメタれる強力なポケモンとして戦うことが出来るポケモンでもある。
この点に着目し、今回ポワルンのてんきやを活用した構築を作成する流れとなったのである。
~ポワルンが強そうに見える一文シリーズ~
・ポワルンの雨ウェザボ>>ルンパッパの雨熱湯
・ポワルンの晴れウェザボ>>キュウコンの晴れ火炎放射
・自力で雷吹雪大文字暴風を覚える
・種族値が覚えやすい
当初は耐性を生かしてコスモパワーを積んでいく形を目指していたが拘った状態でも天候を切り替えることで別のタイプの技が撃てる拘りウェザボに魅力を感じて眼鏡型に。
眼鏡晴れウェザボはシールドガルドやモロバレルを確定1発。
眼鏡雨ウェザボはランドロスやヒードランを確定1発。
眼鏡暴風はCSルンパを中乱数。
手助け雨晴れウェザボならH252振りメガガルーラですら確定1発でもっていける。
一応天候の火力アップと弱点を突く前提なのでC70でもなんとか火力は足りていることがわかるとおもう。
対雨対策の暴風と雷も結構使う場面が多くあった。あとなんか技枠が余ったので寝言を採用してみた(使わなかった)。
~現実編へ続く~
リザードン
メガY | リザードン | 特性 | もうひでり |
性格 | 控えめ | 持ち物 | メガY |
レベル | 50 | 熱風 | エアスラッシュ |
性別 | ♀ | 追い風 | 守る |
このパーティの晴れ要員。
ポワルンの強みを生かすためには天候を両立する必要があったので、まずはメガリザードンYを採用。
メガリザードンYは雨状態であっても追い風によるS操作が可能であり、さらにエアスラッシュによる対角攻撃が可能。雨状態でも腐らず晴れた瞬間猛攻をしかけることが可能である(ような気がしていた)。
ニョロトノ
ニョロトノ | 特性 | あめふらし | |
性格 | 穏やか | 持ち物 | ゴツゴツメット |
レベル | 50 | 熱湯 | 手助け |
性別 | ♀ | 凍えるかぜ | 守る |
このパーティの雨要員。
ポワルンの強みを生かすためには雨要員も必要であったので必然的な採用。
晴れ状態で腐らないように手助けとこごえるかぜを採用。
追い風ミラーでも凍える風で有利に立てるように出来た(ような気がしていた)
ルンパッパ
ルンパッパ | 特性 | すいすい | |
性格 | 控えめ | 持ち物 | 命の珠 |
レベル | 50 | 熱湯 | ギガドレイン |
性別 | ♂ | 冷凍ビーム | 猫騙し |
猫騙し枠。
通常リザードン入りの構築は速い猫騙し枠に飢えているのだが、今回は初手が雨なので超速度の猫騙し要員とリザードンを両立することが可能になった。
雨状態の強さは言うまでもなく、晴れ状態でも草技で相手を殴ったりリザの天敵のランドロスを冷凍ビームで処理したりなど色々出来る。
ぶっちゃけ普通に晴れ状態でもこいつは強かった。
ランドロス
霊獣 | ランドロス | 特性 | 威嚇 |
性格 | 意地っ張り | 持ち物 | 拘りスカーフ |
レベル | 50 | 地震 | 岩雪崩 |
性別 | ♂ | 馬鹿力 | とんぼがえり |
威嚇枠。リザードンと相性のいい威嚇枠といえばこいつ。
相手の交代を見てからとんぼがえりで天候切り替えを行うことでより有効なウェザーボールのタイプを相手に打ち込むことが可能になる。
ロトム
ロトム | 特性 | 浮遊 | |
性格 | 穏やか | 持ち物 | オボンの実 |
レベル | 50 | ハイドロポンプ | 10万ボルト |
性別 | – | ボルトチェンジ | 横取り |
追い風ミラーやワイドガード、味方のランドロスの地震などがきつかったので入ってきた。
相手の交代を見てからボルトチェンジで(ry
個別解説・理想編 終わり
・・・。
さて、パーティの全体図を把握してもらえたところでそろそろ反省会を始めようかと思います。
個別解説・現実編
ポワルン
ポワルン
理想的な流れであった「天候を切り替えて耐性を入れ替えるという戦法」。
これは果たしてうまくいったのか。
まあ、うまくいった。
では何を反省するのか。
それは「種族値の低さである」
ポワルンは種族値がAll70。とはいえ特化して天候と眼鏡を持たせれば火力は一応足りた。
けどそうじゃないのだ。種族値が低いのはCだけじゃないのだ。
全部足りていないのだ。
まず耐久だが、HBD全て70。これはゴウカザルの耐久種族値を全て下回っている数値であり、コジョンドとかゾロアークとかとさして変わらないレベル。早い話がメガガルーラの猫騙しで半分近く削れる耐久なのだ。
そしてポワルンはコジョンド等の耐久を犠牲にして速さを得ているポケモンではない。素早さすらも70しかないのである。
耐久にがっつり(H220振り)振らないとニンフィアのハイボを2耐え出来ないのだから素早さに努力値を割く余裕なんてあるわけもない。
準速ギルガルドに普通に抜かれるしバンギにも抜かれる。追い風をしてもゲッコウガを抜くことすら出来ないのである。
そして本当に悲しい話なのだが、せっかく耐性を特性で変化させても、雨晴れ補正のある強力な攻撃だと普通に倒されてしまう。
例えばオムスターのドロポン。持ち物次第では最大で95%ほど削られてしまう(雨ポワがだよ)
例えばヒヒダルマの晴れフレアドライブ。ワンパンである(これはあっちが悪い)。
そして何より、
ファイアローの鉢巻ブレバで高乱数1発なのである(これが本当に弱い)。
耐性を変えようにももともとの種族値が足りていないなら意味がないのですね。
とはいえ一応動けた時のウェザボの火力は満足できるものではあったし、対雨でも暴風や雷で相手をほんろうすることが出来たので実はポワルンについてはそこまで反省点は多くない。
種族値が足りないだけでそれ以外はまあ大体満足であった。
リザードン・ニョロトノ
それよりこっちが大問題なのである
まずリザードンだが、当たり前ではあるが味方が水技を撃ちたい時には晴れ状態に出来ない=メガシンカすることが出来ない。
なので追い風をしようにも素のリザードンで動かなくてはならないという場面が非常に多くあった。
そしてエアスラが撃てるといってもメガシンカする前のリザードンのエアスラほど悲しい火力の攻撃は存在しないため、完全に怯み目的にしか使うことが出来なかったのだ。
そしてニョロトノ。
晴れ状態で弱いのはもうなんか仕方がないのだが、晴れ状態でも最低限の活躍が出来るような構成にした結果、雨状態でもさして強くないというどっちつかずなポケモンになってしまった。
というか初手の基本選出が リザルンパトノ で初手から1匹顔が死んでいるのがすでに大問題だし、リザバックさせると次交代出しした時晴らせられないからメガシンカせざるを得ない。高速猫騙しと追い風メガリザを合わせたら強いんじゃね!?と思ったのだが…。
また、パーティ全体のゆがみとして「フェアリーに薄い」という問題が存在していた。
これは構築段階でポワルンをフェアリー耐性枠として考えていたため発生したのだが単刀直入にいって無理があった。
ドリュウズですらフェアリー耐性としてカウントされないこの日本という社会でそれよりも脆くしかも特定条件下でしか耐性を持てないポワルンがフェアリーに弱いのは考えるまでもないことである。誰だこんな構築にしたのは。
他にも「誰もサザンドラに勝てない」だとか「トリルをされると世界が終わる」「そもそも常に高火力を出すことが出来るポケモンが存在しない」などの問題が数多く存在していたが、どれも最終的には無理にポワルンを生かそうとした結果のゆがみがもたらした災厄、という言葉でまとめることが出来るだろう。
戦績/反省会まとめ
20戦以上したが、レート1500以上の日本人には1度勝てたかどうかレベルで、それ以外のあらゆる日本人に敗北する形となった。
実はなんだかんだとポワルンがガルドやバレルを処理して有利に立つ、みたいな展開は結構あったのでポワルン自体はそこまで悪くなかったという感想になるのだが、そのポワルンを生かすための負担があまりにも大きすぎたゆえのこの結果、という感じ。
今回の反省点および学んだ点としては
・雨下のリザードンは弱い
・晴下のニョロトノは弱い
・フェアリー耐性の薄い構築はダメ
・種族値の低いポケモンで攻撃を受ける前提の戦法は無理
ということになる。
トリプルバトルの基本をポワルンは僕たちに教えてくれた。
鉢巻カモネギがそこそこ戦えたことを考えると種族値が低い=埋葬というわけではないのだが、やはり取り巻きを強力にしてそこに自然に組み込める形を目指さないとこうしたポケモンを入れたパーティはうまく勝利出来ないのだなという結論。
今回の一番の反省点は取り巻きが軸に翻弄されてそれぞれの強みが全く生かせない形になってしまったことだろう。
最後にポワルンにさせたかった理想の展開の動画を撮った(やらせである)のでTwitterのツイートから動画を見てみて欲しい。天候切り替えで突然タイプを変えて攻撃出来るポワルンの魅力が伝わったら嬉しい。
倍速で踊るルンパッパの存在感がでかすぎてポワルンどころじゃないかもしれないがしっかりとポワルンを見てほしい。
反省を次に生かしていきたいですネ。ありがとうございました。
>◍◕ ౪ ◕◍)<ノ
【トリプル】ポワルン大反省会 – けだまメモ https://t.co/PNYaai8AVU pic.twitter.com/GoiiYtgvw3
— ざわ (@zalwa13) 2016年7月9日